日割り予算とは?計算方法と「使いすぎた日」の扱いをやさしく解説
日割り予算は、「今月まだ使えるお金」を「締め日までの残りの日数」で割って、今日いくら使えるかを決める方法です。月の予算だけを見るより、使いすぎにその日のうちに気づけます。この記事では、計算式と、使いすぎた日の2つの扱い方、端数の処理を、具体的な数字で説明します。
日割り予算の基本の式
今日使えるお金 =(月の予算 − 固定費 − 昨日までに使った額)÷ 残りの日数(今日を含む)
たとえば、9月1日から9月30日までの30日間で、月の予算が ¥120,000、家賃や通信費などの固定費が ¥55,000 の場合。1日目は何も使っていないので、
(¥120,000 − ¥55,000)÷ 30日 = ¥2,166(端数 ¥20)
が、その日に使えるお金になります。毎日この計算をし直すのが「日割り」です。
固定費は先に取り分ける
家賃やスマホ代のように毎月決まって出ていくお金は、毎日の予算に混ぜずに先に取り分けます。支払日がまだ先でも、今期に払う予定の固定費は最初から引いておくと、引き落としの日に1日の額が急に下がることがありません。
残りの日数には「今日」を含める
9月10日なら、9月30日まで今日を含めて21日です。締め日の当日も、その期間の最後の1日として数えます。締め日が25日なら「26日から翌月25日まで」が1つの期間です。
使いすぎた日の扱いは2通り
日割り予算でいちばん迷うのが、ある日に予算を超えて使ったときの扱いです。考え方は大きく2つあります。先ほどの例(予算 ¥120,000、固定費 ¥55,000、1日の目安 ¥2,166)で比べます。
1. 明日から均等に割り戻す
毎日「残りのお金 ÷ 残りの日数」を計算し直す方法です。使わなかった日があれば翌日から少し増え、使いすぎた日があれば翌日から少し減ります。
- 9月1日〜9日に ¥15,000 だけ使った場合、9月10日は(¥65,000 − ¥15,000)÷ 21日 = ¥2,380
- 9月10日に ¥6,000 使った場合、9月11日は(¥65,000 − ¥21,000)÷ 20日 = ¥2,200
2. 今月の余りで吸収する
1日の額を「(予算 − 固定費)÷ 期間の日数」に固定し、使わなかった分は「余り」として取っておく方法です。使いすぎた日があっても、まず余りから差し引くので、1日の額は変わりません。余りで足りなくなったときだけ、足りない分を残りの日数で割り戻します。
- 9月10日の時点で、余りは ¥2,166 × 9日 − ¥15,000 = ¥4,494。1日の額は ¥2,166 のまま
- 9月10日に ¥6,000 使っても、余りが ¥660 残るので、9月11日も ¥2,166
| 場面 | 均等に割り戻す | 余りで吸収 |
|---|---|---|
| 9月1日(何も使っていない) | ¥2,166 | ¥2,166 |
| 9月10日(9日間で ¥15,000 使った) | ¥2,380 | ¥2,166 |
| 9月11日(前日に ¥6,000 使った) | ¥2,200 | ¥2,166 |
毎日の額が変わっても気にならない人、使わなかった分をすぐ使いたい人は「均等に割り戻す」。まとめ買いの日があって、日によって出費の差が大きい人は「余りで吸収」のほうが1日の額が安定します。
端数(1円未満)はどうする?
割り算の結果には1円未満の端数が出ます。端数は切り捨てて、切り捨てた分は最終日までの余りとして残しておくと、合計が予算を超えることがありません。
例:残り ¥18,000 ÷ 21日 = 857.14… → ¥857(¥857 × 21日 = ¥17,997、端数 ¥3 は余りに)
締め日が土日祝にあたるとき
給料日やカードの締め日に合わせて家計簿の締め日を決めている場合、その日が土日祝だと前後にずれることがあります。締め日がずれると期間の日数が変わり、1日の額も変わります。決め方と、2026〜2027年の具体的な日付は家計簿の締め日と給料日の決め方にまとめました。
計算を自動にするには
この計算は、日割り予算の計算ツールでそのまま試せます。表計算で管理したい場合はエクセルで計算する方法をどうぞ。
毎日の記録と一緒に自動で計算したいなら、アプリを使うのが手早い方法です。カケイロは記録するたびに「今日あといくら」を計算し直し、余裕の度合いを色(翡翠・金・朱)と文字で表示します。どちらの割り戻し方も選べて、式はアプリの「計算の内訳」でいつでも確認できます。